草コインとは、時価総額が非常に小さいマイナーな仮想通貨の総称です。
投資額が少なくても、数百倍~数万倍の価格上昇を狙えることから人気を集めています。
ただし価格の乱高下が激しく、大損するリスクも決して無視できません。
当記事では、草コインの特徴や種類、メリットとリスク、億り人の成功例まで詳しく紹介します。
草コインとは何かを解説
草コインの定義とは?
草コインとは、時価総額が非常に低く、まだ知名度がない仮想通貨の総称です。主にビットコインやイーサリアムのような主要コイン以外のものを指します。時価総額の規模では数千万円から数億円程度が多く、1円以下で取引されている通貨も数多く存在します。例えば、過去に有名になったSHIBA INU(柴犬コイン)やDogelon Mars(ドージロン・マーズ)などが草コインに分類されます。
草コインが注目される理由
草コインが注目される最大の理由は、少額の投資で非常に大きなリターンを狙えることにあります。実際にSHIBA INUコインは、2021年にわずか1年足らずで数万倍の価値になったことがあり、投資家から注目を浴びました。また、草コインはSNSや掲示板での口コミによって爆発的に広がるケースが多く、短期間で価格が急騰する可能性があることも、投資家を惹きつける大きな要因となっています。
草コインのメリットとリスク
草コインのメリットは、少ない資金でも大きな利益を狙える点です。数百円や数千円といった少額から購入可能で、短期間で数百倍以上になる例も存在しています。一方でリスクも非常に高く、価格変動が激しいため一夜で価値がほぼゼロになるケースも珍しくありません。実際にSquid Game Tokenというコインは、詐欺によって価格が99%以上暴落し、多くの投資家が損失を出しています。
草コインとミームコインの違い
ミームコインの特徴とは?
ミームコインとは、インターネット上で流行したジョークやネタ画像(ミーム)をモチーフに作られた仮想通貨のことです。特定の用途や実用性を持たない場合が多く、SNSでの話題性やコミュニティの人気を基盤として価格が変動します。代表的なミームコインには、柴犬をモチーフにしたDogecoin(ドージコイン)やShiba Inu(シバイヌコイン)などが挙げられます。価格変動が激しく、短期間で急騰・急落を繰り返す特徴があります。
草コインとの見分け方
草コインとミームコインの見分け方は、通貨が誕生した背景や目的で判断します。草コインは一般的に知名度や時価総額が低く、投資家による将来的なプロジェクトの成長や技術への期待を背景に価格が動きます。一方、ミームコインは明確な用途やプロジェクトがない場合も多く、主にSNSの話題性やトレンド、著名人の発言をきっかけに価格が急騰する傾向があります。つまり、通貨のプロジェクトの有無や、注目される理由によって分類することが可能です。
どちらが投資向き?
草コインとミームコインのどちらが投資向きかは投資目的によって異なります。技術や将来的なプロジェクトの成長を重視し、中長期での価格上昇を狙うなら草コインへの投資が適しています。具体的には、ChainlinkやVeChainなど、独自の技術や明確な用途を持った通貨への投資が考えられます。短期的な大きな利益を狙うのであれば、価格変動が激しいミームコインを選ぶ方法もありますが、その分リスクも高いため注意が必要です。
草コインの種類をチェック
草コインの種類はどれくらい?
草コインの種類は非常に多く、正確な数は不明ですが、数千種類以上あるとされています。CoinMarketCapやCoinGeckoなどの主要な仮想通貨情報サイトには、1万種類を超える仮想通貨が掲載されていますが、このうち草コインに分類されるものが多数を占めています。そのため、すべての草コインを把握することは困難であり、日々新しい種類が誕生している状況です。
人気の草コイン一覧で1円以下
人気のある草コインの中で価格が1円以下のものとしては、例えば「WINkLink(WIN)」や「Dent(DENT)」が挙げられます。WINkLinkは、トロン(TRON)のブロックチェーンを利用したオラクルサービスを提供し、現在の価格は約0.02円です。Dentはモバイルデータ通信市場の効率化を目指すプロジェクトであり、価格は約0.09円で取引されています。どちらも時価総額が比較的低いため、大幅な値上がりの可能性もあります。
注目の草コインで1円以下のおすすめ
注目されている1円以下のおすすめ草コインとしては、「BitTorrent(BTT)」や「Shiba Inu(SHIB)」があります。BitTorrentは、ファイル共有サービスの老舗BitTorrent社がトロンと提携して作ったトークンで、価格は約0.00006円程度です。また、Shiba InuはDogecoinの後を追うミームコインとして急成長を遂げ、価格が約0.0008円と低いことから、少額投資でも大きなリターンを狙える草コインとして注目されています。
草コインで億り人になる可能性
草コインで10000倍は現実的?
草コインが10000倍の価格上昇を達成する可能性は低いですが、完全に非現実的とは言えません。実際に、2021年にはShiba Inu(SHIB)が約1年間で4000万%(約40万倍)の驚異的な上昇を記録しました。これにより、少額の投資が数億円になるケースが起きています。しかし、このようなケースは極めて稀で、多くの草コインはほとんど価値が上がらず、逆に価値がゼロになることも少なくありません。そのため、高倍率の投資には慎重な判断が必要です。
億り人が狙う草コインの特徴
億り人を狙う投資家が注目する草コインには、いくつか共通点があります。まず、コミュニティが活発で、TwitterやTelegramなどSNSで積極的に情報が発信されていることが挙げられます。また、ユニークなプロジェクトや革新的な技術を背景にした草コインも狙い目です。具体的には、2021年に大きく伸びたAxie Infinity(AXS)のように、ゲームやNFTなど新しいトレンドに関連したプロジェクトが選ばれる傾向があります。
億り人になった成功例とは?
実際に億り人になった成功例として、先述のShiba Inu(SHIB)が挙げられます。2020年8月に約20万円分のSHIBを購入した投資家が、2021年10月の価格上昇で約60億円以上の資産を手にしたケースが報告されています。他にも、Dogecoin(DOGE)は2013年の登場以来、2021年までに約1000倍以上価格が高騰し、多くの投資家を億り人へと押し上げました。ただし、こうした例はごく一部であることに注意が必要です。
まとめ
草コインへの投資は、リスクが高いものの夢のある投資方法の一つです。
少額で数千倍以上に高騰した通貨もあり、一気に億単位の利益を狙える可能性が存在するためです。
しかし、詐欺や暴落リスクも非常に高く、十分な情報収集と慎重な判断が欠かせません。