仮想通貨市場では、SECの新ガイドライン発表、OKXへの罰金、Genius Groupのビットコイン購入停止など、重要な動きが続いています。
SECがステーブルコインの新ガイドラインを発表
米国証券取引委員会(SEC)は4月4日、「カバード・ステーブルコイン」という新しい分類を導入しました。これは、物理的な法定通貨や短期の低リスク資産で完全に裏付けられ、米ドルと1:1で交換可能なステーブルコインを指し、証券には該当しないとされています。ただし、アルゴリズム型ステーブルコインはこの定義から除外されており、その規制上の位置付けは依然として不明確です。
マルタ当局がOKXに対し120万ドルの罰金を科す
マルタの金融情報分析ユニット(FIAU)は、OKXの欧州部門であるOkcoin Europeに対し、過去のマネーロンダリング防止(AML)違反を理由に110万ユーロ(約120万ドル)の罰金を科しました。FIAUは、同社が過去18か月でAMLポリシーを大幅に改善したことを認めつつも、2023年の重大な違反を無視できないと述べています。
Genius Group、米国裁判所の命令によりビットコイン保有の拡大を停止
シンガポールの人工知能企業Genius Groupは、米国裁判所の仮差し止め命令により、ビットコインの追加購入が一時的に禁止されたと発表しました。この命令は、同社が株式の販売や資金調達、投資家資金を用いたビットコイン購入を行うことを禁止しています。
まとめ
SECの新ガイドラインにより、ステーブルコインの規制が明確化されましたが、アルゴリズム型ステーブルコインの位置付けは未解決のままです。また、OKXは過去のAML違反で罰金を科され、Genius Groupは米国裁判所の命令によりビットコインの追加購入を停止しています。これらの動きは、仮想通貨市場の規制強化と企業のコンプライアンス対応の重要性を示しています。